貝田会計事務所

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企業の中国進出を支え7年、顧客と成長できる喜び

企業の中国進出を支え7年顧客と成長できる喜び

 

 大阪の事務所の得意先でもあった知人の紹介で上海に来たのが8年前。予想以上の発展に驚き、「ここに事務所を作ろう」と考えました。途中、あまりの大変さに一旦白紙状態に戻したこともありましたが、2003年無事に上海事務所を設立。以来、一般会計業務をはじめ、日系企業の中国法人設立の際のコンサルティングに携わっています。

 

日本とまったく異なる上海の「会社設立」の概念

 

 大学商学部在籍中に税理士を志し、アルバイトをしていた会計事務所にそのまま就職して3年で全科目合格を成し遂げました。上海に来て、慣れない言葉や中国式の会計について学んでこられたのは、元来の勉強好きな性格が幸いしたのかもしれません。というのも、上海事務所立ち上げから今まで、乗り越えるべき壁が本当に多かった。たとえば日本と上海では、[起業の概念]がそもそも異なります。日本では登記を済ませて営業権を取得した時点で事実上会社ができますが、上海では領収書(発票)を発行できないと「会社」と呼べない。よく陥りがちな間違いなのですが、私自身もそのことを知らず、最初のうちは現地の従業員や先に上海で開業していた先輩税理士から学ぶことばかりでした。利益も芳しくなく、4〜5年ほどは赤字続き。ですが最近では従業員も上海事務所だけで18人になり、大阪の事務所よりも大きくなりつつあります。今のオフィスも手狭になってきました。ただ、規模が大きくなっても、[コミュニケーション]を大切にコンサルティングを行う姿勢は変えません。弊社では、日系企業であれば私が最初の窓口になりますし、個人携帯での電話相談も受けることもありますよ。お客さまといっしょに悩み、協力し、成長する。一時しのぎではなく、後々もお客さんが困らないようにアドバイスする。それをモットーとしています。私は現在、月の半分を日本で過ごしていますが、それもたいていは中国進出企業の日本本社訪問のため。ほぼ毎日、中国関連の案件のために動いているような状態ですね。

 

中国は労働力から消費力へ多くの企業が注目

 

 そのくらい、中国に進出する日系企業は年々多くなっています。上海事務所を設立してからこれまでに現地法人設立をお手伝いした件数は大小あわせて30〜50にものぼるでしょうか。中国企業の日本進出をお手伝いすることもありますよ。最近多いのは、販売・流通の拠点として中国に進出するケース。以前は世界の工場ととらえられていた中国が、消費国として認知されつつあるようで、大国としての変化・発展を肌で感じています。大きく発展を遂げる中国に関わりだしてから、私の習慣も変わりました。為替の変動や国際ニュースを頻繁にチェックするようになりましたし、日本の会計について客観的に考えられるようにもなりました。勉強になっています。ここでは、スケールが大きくグローバルで、かつ面白い仕事ができます。今後も上海を中心にサービスを提供し、近い将来は北京などの他都市にも事務所を展開していければと考えています。談